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東海道の要衝・小田原を拠点にした北条五代

関東に睨みをきかせた街道屈指の名城

関東地方で最大の都市は小田原。いまはむかし、そんな時代がありました。戦国時代の末期(1500年代の後半)、後北条家4代氏政、5代氏直が小田原を治めていた時代です。
交通の要衝であるこの地を手に入れようと、戦国の名だたる武将が何度か小田原を攻めました。しかし、北条家が築いた小田原城は難攻不落。落とせなかったのです。
防御の手法は、総延長は9キロにおよぶ土塁と空堀。城だけではなく城下全体を囲む総構えという方式でした。
そんな小田原城をついに攻め落としたのが豊臣秀吉です。圧倒的な兵の数にくわえて秀吉がとった作戦は、「一夜で城を築いてみせる」「その城で茶会など開き余裕を見せつける」という心理作戦。さしもの北条氏政・氏直父子も100日の籠城の末、秀吉に屈服したのです。天正18(1590)年7月のことでした。氏政と弟の氏照は切腹、その翌年、氏直も大坂で病死します。
この北条家の敗北によって、100年にわたる戦国時代は事実上終わりました。歴史が大きく動いたその舞台がここ小田原だったのです。江戸時代、主に小田原を治めたのは大久保氏でした。
江戸時代の小田原は、大久保氏の城下町であったと同時に、大動脈・東海道の宿場町としても発展し大いに賑わいました。その規模は、五十三次中最大級でした。
明治まで続く賑わいのなか、地場産業=「なりわい」が発展していきました。名物の小田原提灯、梅干し、かまぼこなどはその代表格です。「小田原宿なりわい交流館」で事前に情報を集めて、歴史散歩に出かけてみましょう。

小峯御鐘ノ台大堀切
小峯御鐘ノ台大堀切

尾根に築かれた小田原城。江戸時代になると海側平野部に中心は移り尾根側の遺構が残った。小峯御鐘ノ台大堀切は深さ10mを越える全国最大級の空堀。

北条氏政と氏照の墓所
北条氏政と氏照の墓所

秀吉から切腹を命じられた4代氏政と弟の氏照の墓所。江戸時代につくられたもので、手前の石上で自刃したという。いまは賑やかな街の一角に残る。

早雲寺
早雲寺

箱根湯本に建つ早雲寺は大永元(1521)年に氏綱によって創建された北条氏の菩提寺。秀吉の小田原攻めでは本陣が置かれた。北条五代の供養塔も。

石垣山一夜城
石垣山一夜城

ひと晩で築かれたという伝承からその名がついて石垣山一夜城は、実際には延べ約4万人が約80日間で築いたもの。完成後に周囲の木を伐り、突如城が出現したように見せかけた。

愛川町の三増合戦場碑
愛川町の三増合戦場碑

愛川町の三増合戦場碑が立つ広場では、慰霊のため毎年「三増合戦まつり」が10月の日曜日に開催されている。

愛川町郷土資料館
愛川町郷土資料館

愛川町の歴史や自然に関する資料を保存・公開する資料館。三増峠の戦いに関する展示のほか、修験道の山として知られる八菅山や、愛川町の動植物についても学ぶことができる。

大雄山最乗寺
大雄山最乗寺

大雄山最乗寺は応永元(1394)年、現在の伊勢原市出身の了庵慧明禅師によって開かれた古刹。福井県の永平寺、鶴見の総持寺に次ぐ格式のある曹洞宗寺院。創建時に道了という僧が天狗になったという伝説も。参道の樹齢500年以上の杉並木や季節ごとに桜やアジサイなどが楽しめる。

足柄峠からの眺め(足柄城址)
足柄峠からの眺め(足柄城址)

足柄城があった足柄峠からの眺め。箱根越えが整備される前の東海道で周辺には石畳の道など見所が多い。江戸時代は脇街道(矢倉沢往還)として利用された。

銅門
銅門

平成9(1997)年に復元された二の丸に通じる銅門は銅板の装飾があることからその名が付いた。

豆腐料理
常盤木門

本丸の正門である常磐木門は昭和46(1971)年の再建。小田原城でも大きく堅固なつくり。2階には甲冑などを展示する「常盤木門SAMURAI館」がある。

小田原城歴史見聞館
小田原城歴史見聞館

小田原城や小田原の歴史を「北条五代ゾーン」「江戸時代ゾーン」「小田原情報ゾーン」に分け、紙芝居や人形芝居、ジオラマや街並みのセットなどで楽しく学べる施設。近隣の観光名所情報も入手できる。

小峰曲輪北掘
小峰曲輪北掘

城址公園内に伝わる、戦国時代の北条氏によって造成された空堀と土塁。堀の幅は20mほど、深さは5mほどで、報徳二宮神社に臨む場所にある。関東の土(関東ローム層)は滑りやすく、空堀でも防御性に優れていた。産出する石も少なかった関東では石垣の城は稀であった。戦国時代の城の原型を留める貴重な遺構。

報徳二宮神社
報徳二宮神社

現在の小田原市栢山に生まれた二宮尊徳を祭神とする報徳二宮神社は明治27(1894)年の創建。城址公園の一角に鎮座し、尊徳がよく食していた呉汁(大豆をすりつぶした汁)がいただけるカフェも。

報徳二宮神社
報徳二宮神社
かまぼこ博物館
かまぼこ博物館

小田原市郊外の風祭にある「鈴廣かまぼこの里」に併設された博物館。小田原名物のかまぼこの歴史や作り方が学べ、製造工程を見学したり、自分でかまぼこを手づくりしたりすることもできるかまぼこの殿堂。

かまぼこ博物館

小田原名産のアジ。食べ方は様々だが「鈴廣かまぼこの里」にある「千世倭樓」ではメンチにし、卵でとじた「小田原づくし丼」(2268円)が人気。1日限定10食の昼膳(仕入によってない場合も)

伊勢屋本店
伊勢屋本店

「小田原宿 なりわい交流館」の隣にある老舗和菓子店の豆大福は地元の人から愛されている味(156円)。さっぱりとした甘さが評判。

土肥実平夫妻像(JR湯河原駅前)
土肥実平夫妻像(JR湯河原駅前)

JR湯河原駅前に立つ土肥実平夫妻像。10世紀頃、関東に勢力を広げた平氏一族。小田原の一部も領した(写真提供:湯河原町)

城願寺
城願寺

湯河原町にある曹洞宗の寺院。 土肥実平の菩提寺で、境内にある柏槙(びゃくしん)は実平お手植えと言われています。

万葉公園
万葉公園

万葉植物を植栽。文学の小径、万葉亭、足湯施設「独歩の湯」、こごめの湯、駐車場。

不動滝
不動滝

落差15mながら水量は豊か。滝の左側には身代わり不動尊、右側には出世大黒尊が祀られています。

コラム
二宮尊徳

600もの農村を貧困から救った復興の神様。

二宮尊徳

栢山にある尊徳の生家。尊徳の生涯や教えを知る記念館が隣接。

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