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鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴

日本近代化の躍動を体感できるまち

江戸時代も半ばを過ぎる頃から外国船がちょくちょく姿を見せ、幕府は海防に力を入れます。東京湾の出入口にあたる要衝、浦賀にも奉行所が置かれ、文化期(1804~1818)には台場(砲台)が築かれました。
その後、慶応元(1865)年、幕府によって浦賀に製鉄所(後に造船所)がつくられますが、建造に深く関わったのが旗本の小栗上野介です。小栗は渡米の経験があり造船の重要性を熟知していました。技術を指導したのはフランス人技術者レオンス・ヴェルニー。2人の仕事が後の横須賀の歴史に影響していくことになります。明治の富国強兵と殖産興業政策のもと、全国で良港が4つ選ばれ、軍港が築かれますが、そのひとつに横須賀が選ばれ、最初に帝国海軍の鎮守府が置かれました(1884)。ドックや工廠、病院などがつくられ、以後、横須賀は軍都として発展します。
軍都と東京を守るべく周辺にも防衛設備がつくられました。横須賀沖に浮かぶ猿島には、砲台や兵舎、弾薬庫などがつくられ、島全体が要塞化。いまも遺構が残ります。市内各所にも当時の遺産が伝わり、戦後、駐留する米軍文化ともミックスした独特の雰囲気が横須賀を訪れる人々を魅了します。

ヴェルニー公園
ヴェルニー公園

JR横須賀駅に臨むヴェルニー公園には、小栗上野介とヴェルニーの胸像が並んで立つ。

ヴェルニー記念館
ヴェルニー記念館

ヴェルニー公園内に建つヴェルニー記念館には慶応2(1866)年にオランダから輸入されたスチームハンマーが展示されています。平成8(1996)年まで現役だったという国の重要文化財(ヴェルニー記念館所蔵)。

旧横須賀造船所第一号〜第六号船渠
旧横須賀造船所第一号〜第六号船渠

横須賀製鉄所につくられた日本初の石造ドライドック。石材は伊豆から運ばれた。現在は、米軍基地内になるが、いまも現役。

旧横須賀鎮守府庁舎
旧横須賀鎮守府庁舎

旧横須賀鎮守府庁舎は関東大震災後の大正15(1926)年に建てられた鉄骨製で当時最先端の耐震建築。
[現役ながら米海軍横須賀基地内のため見学は不可]

旧横須賀鎮守府会議所・横須賀海軍艦船部庁舎
旧横須賀鎮守府会議所・横須賀海軍艦船部庁舎

旧横須賀鎮守府会議所・横須賀海軍艦船部庁舎は昭和初期の建設。入口に当時の表札がある。
[現役ながら米海軍横須賀基地内のため見学は不可]

横須賀市自然・人文博物館
横須賀市自然・人文博物館

京急横須賀中央駅から徒歩約10分のところに建つ三浦半島の自然と人文にかかわる資料を展示する博物館。日本遺産の構成文化財である横須賀製銕所の赤れんがや近代造船所建築図面資料230点なども所蔵。入館無料。

よこすか海軍カレー
よこすか海軍カレー

海軍がルーツの日本のカレーライス。兵隊の脚気防止に軍医が考案したという。明治41(1908)年発行の「海軍割烹術参考書」にはレシピが掲載され、それに基づきつくられた「よこすか海軍カレー」。市内45軒(平成28年9月現在)の店でそれぞれ特徴のある海軍カレーを提供。「かながわの名産100選」の一つ。

どぶ板通り
どぶ板通り

地元の人が「ベース」と呼ぶ米軍基地に向かって、京急汐入駅から延びる商店街。戦前、海軍工廠より厚い鉄板を提供してもらい、どぶ川の上に敷いていたことからこの名前が。戦後は米兵相手の商売で繁盛し、日米の文化がミックスした独特の雰囲気を醸す。多彩な業種の店舗が軒を連ねる、多国籍感溢れる一角だ。

東京湾要塞跡猿島砲台跡
東京湾要塞跡猿島砲台跡

記念艦三笠が展示されている三笠公園の桟橋から、船で10分ほどの海上に浮かぶ猿島。いまは無人だが、古代には人が住んでいた跡も残る小さな島で、東京湾入口に浮かび、浦賀水道に臨む絶好の位置にあることから、江戸幕府は台場を設置していた。 明治になり砲台や兵舎、弾薬庫などがつくられ、いまも遺構が残り往時を偲ぶことができる。島からはまた、浦賀水道に浮かぶ第一、第二海堡を望むこともできる。

東京湾要塞跡千代ヶ崎砲台跡
東京湾要塞跡千代ヶ崎砲台跡

猿島砲台の8年後に起工した千代ヶ崎砲台跡はつくりにも変化が見られる。ともに国指定史跡で、港から定期船のある猿島は見学可。

観音崎砲台跡
観音崎砲台跡

軍港の南、観音崎・走水地区にある観音崎砲台跡は西洋式では最古の近代要塞。

走水低砲台跡
走水低砲台跡

走水低砲台跡を含めたこれら砲台群は日本遺産に。

逸見波止場衛門
逸見波止場衛門

旧横須賀軍港逸見波止場衛門。銅板葺屋根を持つタイル張りの建物は衛兵の詰所だった。明治末から大正初期の建設で、当時の表示板も残る。

東京湾第三海堡構造物
東京湾第三海堡構造物

関東大震災で水没した海上砲台「東京湾第三海堡」の構造物を引き揚げ、一部が三笠公園の南に位置するうみかぜ公園内に移設された。

田戸台分庁舎
田戸台分庁舎

写真の田戸台分庁舎を設計した桜井小太郎は、呉鎮守府の司令長官官舎(現・入船山記念館)も手がけている。鎌倉にある古我邸(日本遺産文化財の一つ)も桜井の設計。

旧横須賀海軍工廠庁舎
旧横須賀海軍工廠庁舎

海軍工廠の入口にあった旧横須賀海軍工廠庁舎。関東大震災からの復興期に建てられた耐震建築で、当時の海軍の技術力を示すもの。現在も米軍によって使用されている。

走水水源地(鉄筋コンクリート造浄水池)
走水水源地(鉄筋コンクリート造浄水池)

明治41(1908)年築の走水水源地の浄水池。鉄筋コンクリート製では、現存するもので国内最古級。見学はできないが遠望できる(写真提供:横須賀市上下水道局)

走水水源地(煉瓦造貯水池)
走水水源地(煉瓦造貯水池)

走水水源地の煉瓦造貯蔵池。明治35(1902)年の建設で道路反対側の駐車場には水栓が設置されている。走水水源地は全国的にも珍しい海を臨む低地である(写真提供:横須賀市上下水道局)

記念艦三笠
記念艦三笠

日本海海戦でバルチック艦隊に勝利した東郷平八郎が乗艦した戦艦三笠。老朽化により廃棄も検討されたが、三笠を愛する人々の熱意で記念艦として保存が決定。内部は資料館になっている。

三笠公園
三笠公園

市民や観光客の憩いの場。

逸見浄水場
逸見浄水場

日本遺産の構成文化財の一つ。

横須賀美術館
横須賀美術館

山と海に囲まれた自然豊かな場所に建つ美術館。屋上広場からの眺めもいい。「週刊新潮」の表紙で有名な谷内六郎の美術館やイタリアンレストランも併設。近くには日本遺産の観音崎砲台跡も。

うみかぜ公園
うみかぜ公園

目の前に猿島を望む臨海のリゾートパーク。親水護岸、芝生広場、円形花壇などがあり、市民の憩いの場となっている。よこすか海岸通りを北西に進めば、新鮮な海の幸、山の幸がいろいろ味わえる。

汐入ターミナル
汐入ターミナル

汐入ターミナルを出発し、米海軍横須賀基地の横を通過し、吾妻島をぐるりと周って、船越地区(海上自衛隊司令部)の様子を眺めた後に明治時代に旧海軍によって掘削された新井堀割水路を通ってターミナルへと戻る「YOKOSUKA軍港めぐり」。
米海軍と海上自衛隊の艦船を間近で見られる横須賀ならではの貴重なツアー。タイミングによっては空母が見られることも。専属の案内人による船内生放送ガイドが人気で、歴史についてや艦船の情報を分かりやすく解説してくれる1周約45分のクルーズだ。ツアー終了後は「海上自衛隊カレーシリーズ」などのお土産もチェックしたい。

コラム
走水神社

古代東海道が通っていた 日本武尊東征ゆかりの地。

走水神社

高台に鎮座する走水神社の紋は橘の花が模されたもの。境内には橘の木も植えられている。

走水神社

弟橘媛命が身を投じた数日後、櫛が流れ着き村人は櫛を納め橘神社を建立。明治に走水神社と合祀された。境内には弟橘媛命が彫られた碑も。


走水神社

走水神社の境内から海が望める。東京湾の出入口である浦賀水道で、潮流の速さと船の通行量の多さもあって、現在でも海の難所である。

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